黒子のバスケという作品と、個性豊かなキャラクター達に魅せられ、人生初の夢小説なるものを書きはじめたのは二年前の夏。
果たしてこれを夢小説と呼べるのだろうかと悩みながらも、二作品を完結することが出来たのは、ひとえに読んでくださった方達のおかげです。
貴重なレビューを書いてくださったり、メッセージで直接お声を届けてくださった方達は勿論ですが、しおりや拍手、ピックアップという形で励ましてくださった方にも、あらためてお礼申し上げます。
すべてが私の宝物です。
本当に本当に有難うございました。
せっかくなので、完結した「今夜もアイシテル」の裏話をひとつ。
短編とはいいながら、時間を追って書き進めていくというスタイルをとったため、「少しでも違和感なく読んでもらうためには、一体どのタイミングで夢主の誕生日を持ってくればいいんだろう」と迷っている間に作品は完結となりました。
きっと黄瀬涼太ならば、恋人の誕生日を極上のエスコートでお祝いしてくれるにちがいないのに!
「どんなプランにしよっかな……」と頬づえつきながら、ミーティング中にニヤニヤする黄瀬涼太の隣から「オイ!話聞いてんのか!」と肘鉄をくり出す笠松センパイとのワンシーンなんて、萌え萌えじゃないですか?
あ、すいません。
ラストゲームを観て、黄瀬涼太だけではなく笠松幸男愛がさらに深まったために、少々脱線しました。
「よ~し!じゃあ番外編は、夢主の誕生日にしよう!」
おまけ話は、そんな短絡的な思考から生まれました。笠松センパイは出てきませんが(笑)
そして、お話のポイントはいろいろありますが、メインはタイトルにもなった「香り」でしょうか。
ちょうどコラボ商品が発売されていたので、それに乗っかっちゃいました。一時タブが香水関連だらけになりましたが、ベルガモットやムスクなど、香りを表現するのはとても楽しかったです。
もうひとつ挙げるとすれば、ラストエピソード「アイシテル」で黄瀬涼太が夢主に贈った指輪に刻んだ愛の言葉、ですかね。
I'm all yours.
この言葉は読者さまの想像にゆだねたままの方がいいのでは……と最後まで迷ったのですが、如何だったでしょうか。
さて、プロフィールにもチラリと書きましたが、実は黄瀬涼太が海常を卒業するのを機に、私も書くことから卒業しようと思っていました。
でも、あと少しだけ
ひとりでも読んでくださる方がいるのなら、感謝の気持ちを伝えるために何か残したい
そんな熱い想いが消えることはありませんでした。
筆が進まずに落ち込むことがあっても、思うように言葉にならず頭を抱える夜が続いても、書きあげた時の達成感や、感想をいただいた時の喜びは大きく、そして何より、私自身書くことが好きなんだと思います。
理想は1話1ページ。
短い言葉の中に萌えをぎゅぎゅっと詰めたお話を、細々とですが、これからも書いていけたらと思っております。
ご期待に応えられるかどうかはともかく、何かリクエストを募ろうかと考えた時
「アンタに書けるキャラ、どんだけいるんスか?」
と涼太につっこまれ、冷や汗をかいたのはここだけの話。
兎にも角にも、今まで本当に有難うございました。これからもまったりとおつき合いいただければ幸いです。
たくさんの有難うの気持ちが、どうか届きますように。
Kこ
日記へのコメント
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