昨日はこちら南国も
嵐のような風が吹いてました。
北の皆様、お元気ですか?
奥貫アキラです。
さて今日は、
アンケートで梟谷が一位をとった、
その原動力に違いない…
と作者が思っている、
赤葦君についての振り返りです。
一番覚えてるのは、とにかく
書き始める前のプレッシャー。
他の作者様の名作も多く、
そしてリクエストも多くて、
自分がそれに応えられる自信、0で。
『赤葦ファンをがっかりさせたら…』
『赤葦ファンを敵にまわしたら…』と
息も絶え絶えの苦しさで、
書き始める前の夜は、高いところから
突き落とされる夢を見たほどでした。
もう、さっぱり
どうしていいかわからなくて
とりあえず、私が見たい赤葦君、について
リストアップした結果、
・三揃えでバリバリ働くエリート姿
・少し髪が伸びて日焼けしてる姿
・木兎さんの車から降りてきて、
抱き締めてくれる姿
・二人を木兎さんとプランナーちゃんが
チャペルでお祝いする姿
これを指標に、とりあえず書き始めました。
(結局、どんどんズレていきますけども 笑)
実は最初の数日は、タイトルは
『二つの記念日』だったんです。
何と何の記念日だかは不明だけど
ぼんやりしたタイトルなら、
なんとかなるだろ、と思って。
でも、書き始めて数日ですでに
『話のスケール、でかくなりそう。
記念日、二つじゃ済まないな、こりゃ。』
という予感がし、こっそり変更。
予感通り、どんどん話は長くなり。
そもそも、
木葉君を出すつもりはなかったのです。
でも、赤葦君と夢主の仲介役を
木兎さんにさせると、どうしても
目立つ。はで。密やかにならない!
…こりゃ、もう一人、誰か必要だなぁ。
梟谷って他に、誰がいたっけ?
木兎さんと赤葦君の間に立てそうな人…
で、急遽、木葉君の登場となるのですが、
正直言って、まさかこんなにいい男に
なってくれるとは(笑)
木葉君あっての、赤葦物語、といっても
過言ではありません。
さらに、赤パパという役者も揃い、
そして物語はついに、
皆さんが"泣けた"と言ってくださる
別れのシーンへと突入していくわけです。
もう、真ん中辺りからは、書いてる私も
完全に彼らに振り回されてまして、
赤葦君が夢主に『待たないで欲しい』と
言ったときは『えーーーーっっっ?』と
叫びそうでしたもん。
『ちょい、待ち!だってプロローグ、
夢主は"いつまでも待ってる"って
言ってるよ?つじつま、あわねーじゃん!』
…しかし作者の叫びを全く無視して
どMな二人は連絡先も交わさず、
離れることになり、タイトルのみならず
プロローグもこっそり書き直す…という
ズルいことをしてしまいました😢
ちなみに、
赤葦君が部屋から出てこなかった場面。
風味堂の♪愛してる♪という、私的に
切なさマックスの曲がモチーフです。
忘れもしない。
ここから空港のシーンは
仕事の移動の合間、
セブンイレブンの駐車場に車を停めて、
泣きながら書いたなぁ…
書きながら泣いたのは、この時が初めて。
…結局、書き始めから最後まで私も
全くどうなるかわからないままだったので
この話には"テーマ"はありません。
でも、書き終わってみると、結局、
『愛』だったのかな、と思います。
二人の愛、はもちろんなのですが、
親子の愛。仲間への愛。仕事への愛。
夫婦の愛。家族への愛。
一見、孤独に見える赤葦君も
よく見ればたくさんの愛に支えられていて
それに気付いた時、もう、膝枕はなくても
今度は誰かを…それは夢主だけでく、
仲間や仕事にたいしても…守っていける
強さを手にした。
長くかかったけど、
そこからが本当のスタートなのかも。
…本当にこれほどゴールが見えない
手探りで書いた話はなかったのですが、
この話でレビューやメッセを下さった皆様に
育ててもらった物語。
ほんとうに、ありがとうございました。
さらに、この物語にはエキストラとして
登場して下さった方が。
夢主の転居先の情報を教えてくださり、
ベビーカーを押すママ役のKZ様。
赤葦君が旅立った後、海で木兎さんに
ナンパされてくれた、大学生役のS様。
…そして、この後こそまさに、
これぞ"棚からぼた餅的登場"
過去、一番人気となった女性キャラ
エリちゃんと
過去最大の伏兵となる木葉君の物語に
発展していくことになるわけです。
ちなみに、
この赤葦君の話のあたりから
夜久君や夢主も、少しづつ
人間関係やキャラが出てきてます。
…ほんとは
影山➡赤葦➡夜久➡黒尾コースで
終わるはずでしたから、
この辺りはもう、盛大な寄り道だらけ、
だったわけですな(笑)
そんな"寄り道"な二人については
また、明日!
日記へのコメント
http://dream-novel.jp