車を修理に出した工場の方が
"スガ"さんというかたで、
確認などの電話で
『もしもし、スガです。』と言われると
ムダにキュンキュンしてます、奥貫です♥
さて、今日は武田先生のお話。
そもそも予定外だった烏養さんを書き、
エピローグに入った頃、ある読者様から
『武田先生は…』とメッセを頂きました。
正直、その時は『え?!』という感じ
だったのですが、その方のメッセには
『個性的な烏野のメンバーを
うまくまとめるキーマン。
最高の夫になれる気がします。』という
内容の言葉が添えられていて…
"最高の夫"…そう言われたら、
ウェディングプランナーで扱わないわけには
いかないな、ということで、
急遽、書くことにしました。
『次は武ちゃんです!』と発表した時には
『え?』『早く東京組に行きましょ…』と
いう声があったのも事実なのですけども(笑)
そこはほら、作者のわがまま最優先!
まず、時間軸をどこにあわせるか。
それを大急ぎで考えました。
その結果、"思い出話"にすることに。
書いてたのがちょうど6月だったのと、
彼らの年齢などを考えたときに、
"調和"の石、クリスタルが
結婚15年目を表す言葉で
しかも意味がとても幸せな石言葉
(詳しくは物語をお読みください。)
であることを知り、タイトルを決定。
書き始めた頃はここまでしか決めきらず、
夢主がコインランドリーでグズグズ(笑)
愚痴ってる最初の3日くらいの間で
使えそうな"格言"や"本のタイトル"を
たくさんたくさん集めたのを覚えてます。
さて、それでは皆さんに質問です。
この物語のテーマは何だと思いますか?
声を揃えて、せーの
『ムッツリスケベ~♥』
…そうそう、あの武田先生が まさかあんな
攻めのHをするとはねぇ…
って、違う、違う、
そんなん、テーマやあらへんわ。
隠れてないやん、もろ、ソレやん(笑)
…正直言って、テーマ考える暇もなく
書いてましたが。
途中からは『言葉の力』を意識して
書いてました。
ただのエロい先生になってないか
自分ではよくわからなくて、
途中、先輩作者様に
『この武ちゃん、ひかない?
楽しめてる?大丈夫?』と確認しながら…
私としては武田先生の"ムッツリ"を
書きたかったわけではなく
(いや、書いてて楽しかったけど)
国語の先生ならではの会話力、というか
『話しあえる』ことのステキさを
書きたかった。
実生活で、ありませんか?
『言っても無駄だろ』って諦めること。
子育てについて、とか
実家とのことについて、とか
それこそ、セックスについて、とか。
私は、たくさん、ある。
でも、ほぼ、諦めてる。
諦めることでケンカを避けられるけど
諦めることで薄く薄く重なっていく
ストレスもある。
それを、
きちんと言葉でやりとりできたら
どんなにいいだろう。
そして、その言葉が全て、
うわっつらではなく、
心と行動が伴っていたら、
見えない"言葉"が"力"を持つ。
だからこそ
烏野の面々をうまくまとめ、
烏養さんをコーチに就任させ、
猫又監督を口説きおとせた。
全て、武ちゃんの"本気の言葉"が
物事を動かしてきた。
こうして考えると、
武ちゃんは、ハイキューの"裏番長"です!
読者の皆様はもちろんお察しの通り、
この物語の本当のメインのシーンは
Hの後、結婚と、その後の場面です。
(一応、"ウェディングプランナー"が
タイトルですからね 笑)
…このあたりから、もう、私自身が
武ちゃんに夢中になっておりまして、
最後、二人がビーチを散歩するシーンは
今でも読んでて泣けるのですよ、
幸せそうなのが嬉しくて。
…そしてちょっぴり、羨ましくて。
この頃には、いただくメッセに頻繁に
『奥貫マジックにかかりました…』という
声がたくさんあったのですが、
誰よりそのマジックにかかったのは
ほかならぬ私で…
書き終えて、
これほど『ガックリ』したことはなかった。
いわゆる"武ロス"に陥ったのであります…
あ、ちなみに!
"望みは何かと訊かれたら"は
小池真理子さんの小説のタイトル。
"花の名前"は、向田邦子さん。
武ちゃんの車で聴いた曲は
原由子さんの"あじさいのうた"です。
さらにちなみに!
クロと夢主の結婚式の始まりに
武ちゃんが話した武者小路実篤の言葉は
この物語の時に使いたかったけど
どうしてもどうしても使う場面が見つからず
温めておいた言葉でした。
最後の物語で使えて、ホントによかった☺
…さあ、そしていよいよ、物語は
皆様が首を長くして待っていた
東京組へとうつります。
武➡赤への間の1日は、
お豆腐メンタルな私にとっては
もう、予想を上回る苦しみでした…
さて、それでは出動!
奥貫アキラ
日記へのコメント
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