うぃーうぃっしゅあめりくりー*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
まもなく25日の朝♡
今頃、サンタさんはプレゼントを配っている頃でしょうか。
ううう、お祭り女は、クリスマスだと思った途端にまた話を書きたくなるのでした。
日本のクリスマス文化は戦国時代に始まったらしいですね(・ω・)ノ♡
最近、もうもう真田親子(昌幸、信之、幸村)が堪らなく好きでしょうがありません。
…結局クリスマスっぽい話は書けませぬでしたが、白い贈り物をあなた様へ…♡
【戦国無双/真田幸村】
まだ太陽が昇り切らぬ、鳥も鳴かぬ瑠璃色の上田の空。
体は自然と、この頃に目を覚ますように出来ている。
寒さにかじかみながら自身の布団を剥ぎ取り隅に片付けると、花柄をあしらったお気に入りのはんてんを羽織った。
家の外に出れば木々や葉が霜を纏い寒々しい。
はぁ、と両の手を椀を作るように合わせ息を吹きかけると、両端から白い蒸気が漏れ出していく。
「お主は…朝食の用意か?早い時間から、御苦労様」
「幸村様!どうしてこのような時間に?」
思いがけず目の前に現れたのは、私が仕える、愛おしいご主人様。
「夜中に目が覚めてしまってな。少し稽古に」
「ひとりでこんな時間に…まさか山に行ったのですか?いけません」
「はは、大事ない。くのいちみたいなことを申すのだな」
目の前にいるのは高貴な身分の若様だというのに、つい親しみを込めて接してしまう。
『物ごと柔和忍辱にて、強からず』な彼の人柄が、そうさせてしまうのだろうか。
しかし心の底から心配するのは本心だ。
決して失いたくない、大切な人。
「さて、屋敷に向かおう。そなたの作る飯が楽しみだ」
そうして、気取ることのない私の主人は私の歩幅に合わせ隣を歩く。
まるで夢の中にいるようで頬は赤く染まった。
こんな夜明けは、星が輝いていれば良かったのに。
そう雲がかかる空を見上げたら、白い星屑が、舞い降りる。
「雪、か。こんなに大粒なら、積もるやもしれんな」
掌を空に向けた幸村は、そこに舞い降りた結晶が自身の体温で形が無くなる様を見守っていた。
あなた様は、溶けゆく雪を見て、何を思うのでしょうか。
心の底を測りたくてその綺麗な横顔をじっと見つめていれば、視線に気づいた幸村と目が合って、頬が更に上気して目をぐっと逸らす。
「…様子が変だな。まさか、風邪か?」
眉をひそめて、本気で幸村は心配をするから、決して違うのですと首を振る。
それでも容赦なく、私の額や頬に触れ最後に私の手を握った。
水仕事ばかりでかさかさと荒れた肌を、恥ずかしく思った。
「おやめください!」
「いやしかし…熱はないようだが、手がとても冷たい」
幼い頃から槍を握り続け、マメだらけの分厚く大きな幸村の手は、この雪空の下でも驚く程に熱かった。
その手が私の手を、握りしめている。
「屋敷までこうしていよう」
「!」
その微笑みを、断ることなんてできなくて。
…もう、この人は、どうしてこんなにも愛おしいのでしょうか。
「…幸村様。朝ごはんは、何がよろしいですか」
「そうだな。そなたの作る飯なら、何でも良い」
「…その答えが一番困ります」
「そうか。しかし本当なのだ。困ったな」
寒い冬の日がくれた贈り物は、忘れられない、あなたの優しい温もりでした。
さぁ、今日はあなたのために何を作ろうか。
どうかあなたの命が灯り続けますようにと、丹精を込めて。
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