私事です。
今日の運動会のお話です。
↓
ーーーーーーーーーーーーーー
今日は長女と次女が通う保育園の運動会。長女は今年最後になります。どちらも月齢が一歳未満から入所したせいか、多少の舞台にも動じず、普段通りの姿です。
プログラムは進み、長女の演技。エイサーを踊り、ちゃんと間違わずにダンスが出来た事に笑みを浮かべる私と祖母。
そしてついに見せ場がきます。
「竹馬」
長女は、実は昔から運動が上手ではなく、いつも恐がってばかり。
"竹馬なんか出来るの?失敗して泣いたりしそうだなぁ"
ーーなんて親ながら酷い事を考えていました。
年長さんが登場します。大きな掛け声と共に。
「「ステップ&スマイル!」」
"成長、そして、笑顔を"
長女は真ん中らへんに立って竹馬をしっかりと両手に持っています。
20センチほどの高さに引き上げた竹馬に目をやれば、びっくりします。
"結構高いやん……大丈夫なん?あんなん本当にあの子が出来るん?"
ひたすら大丈夫かな……と危惧しておりました。
ビデオカメラを持ちながら、すでに目頭が熱くなっていく母親の私。泣くな泣くな……、と念じます。
先生のお話が始まります。
「この竹馬から、継続していく大切さ、出来なくても頑張って諦めない気持ちを学んで欲しい。そう私たちは願っております。ここまで成長した姿を見てあげて下さい」
流れてきたBGMは、ゆずが歌う
「聞こエール」
【始まる 新たな船出が どんな嵐の中も】
長女は跳び箱の台から、竹馬に乗り、先生に支えてもらい準備万端。
先生が素早く横切り、そしてゆっくり進み、長女の竹馬で歩く勇ましい姿が目に飛び込んできました。
まだまだ子供だと決めつけ、一日、一日にしか目を向けない母親。全然成長が見えない……と嘆いてばかりな毎日。
いつも怒ってばかりの母親は、長女の逞しく成長した姿を目にした瞬間……もう…感極まってしまいます。
化粧のアイラインは無くなり、ぐちゃぐちゃな顔。ずっとタオルを離せませんでした。
成長は一日や二日で見えるものではない。何年も何年もかけてやっと見えてくる。
「長い目で見てあげてください。一歩引いて、成長を感じてあげてください」
そう言われて頭では理解してても、目の前にいる五歳の長女は、全然言うことを聞いてくれない。分かってくれない。
私は、言葉で先生に何度も言われても、全然頭に入ってきませんでした。
長女は、38週目で産まれています。体重は2400g未満。1ヶ月検診で漸く3500gに成長しました。3ヶ月検診で、担当の先生に言われた言葉は今でも心に残っています。
「この子はこの子なりに成長しています。何も問題はありません。安心してください」
この子なりに確実に前へ前へと、しっかりと成長している。1歳の時に熱性痙攣を起こし42度の高熱が出て、泡を吹いて救急車で運ばれた事もありました。1週間以上高熱にうなされ子供病院で入院した事もあります。今でも点滴を打ち寝てる姿を思い起こせば、涙が出てきます。
あんなに病気ばかりして、ずっと小さかった娘が、こんなにも大きく成長している。最後のゴールを切るまで、しっかりと前を向いて、勇ましく竹馬で歩いている。
全員の竹馬が終わった瞬間、湧き上がるように拍手が広がり、保護者の皆様は涙を流されていました。
一日で成長はできない、その姿は目にはみえない。だけども、毎日確実に前に進んでいる。この子なりにしっかり将来に向かって頑張っている。努力している。
母親はその頑張る姿を見て、やっと、先生の言葉を理解していました。
担任の先生は、ある男の子が最後のゴールを切った時、顔に手を置いて何度も目を拭き始めます。
その子は決して運動神経が悪いわけではない。だけど、竹馬をするのが苦手な男の子で、ぎりぎりまで出来なかったと、風の噂で知っていました。
担任の先生は、その少年が諦めずにひたすら頑張る姿を間近で見ていたからだと思います。ずっと涙を流されていました。
「よく頑張ったねぇ。やったやん。」
全てのプログラムを終えた長女にそう声をかけます。顔を見れば長女は、お姉ちゃんの顔になっていました。
次女のかけっこも、とっても成長を感じる事が出来て2人ともしっかりと育っている。改めて大きな成長を感じた素敵な一日となりました。
ステップ&スマイル。
成長を共にしながら、いつも笑顔を
ーーーーーーーーーーーーーー
長々と長文失礼しました。
今日の感動を忘れてはいけないと思い、書いています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます😊
日記へのコメント
http://dream-novel.jp