ゆうべ、なぜか息子が
バボカの及川さんのカードを2枚
"ママに、あげる。"とくれました。
『なんたる偶然!』と思いながら、
及川物語を読み返した奥貫です。
…ということで、
今日は及川さんの物語
"ウェディングブーケ"を振り返ります。
昨日のツッキーでお話した通り、
少し、作風の開拓を決意してから
最初の作品となる及川さんには、
今までとは違う仕込みをしました。
それまでと一番大きい違いは
"テーマを設ける"ということです。
それまでは、恋と結婚の物語でしたが、
そこに少し、そのキャラなりの
物語の芯となるテーマを作ること。
それは、読者様に何か伝える…なんて
大それたことではなく、
私自身が書くときに、彼らの人となりや
考え方の方向性をブレさせないために。
で、まず及川さん。
テーマは"出会いの確率"です。
何年か前のことですが、
仕事仲間の男の子が、離婚したんです。
いい男なんですよ。
ハンサムだし性格もすごくいいし、
仕事も出来るしおしゃれだし。
(地元ではいい会社にいたし。)
その彼は、離婚をきっかけに
『人生観を変える。』と、会社を辞め、
バックパック1つ担いでカメラを手に取り、
世界を放浪する旅に出掛けていきました。
それから一年ちょっとたち、彼は、帰国。
…奥さんを連れて。
その奥様とは、エジプトのユースホステルで
出会ったという日本人女性。
後日、彼と一緒に仕事することがあり、
待ち時間にみんなで雑談していた時に
一人がこんなことを聞いたんです。
『世界中探せば、誰か一人くらい、
超 理想にピッタリの人がいるのかな?』
その時、彼が私達に語ったのが、
ツッキーが及川さんに語った
"出会いの確率"の話でした。
そして
『エジプトまで行って日本人と結婚?
って言われるけどさ、
日本人同士なのに
日本では出会えなかった人と
エジプトで会うことこそ、
すごい確率だと思うんだよね。』
…と言った言葉の説得力に圧倒されたのを
覚えてます。
彼はその後、とても幸せな家庭を築いてて
仕事でも才能と経験を活かして大活躍。
本当に"手離したもの以上"のものを
あの旅で手に入れた彼の行動力と強さは
人を幸せにする力があるんでしょうね。
この"出会いの確率"の話は
私の心に強烈に焼き付いてて、
及川さんのテーマは迷わずコレに決定。
…モテ男が誰か一人に心を決めるとしたら
これほど説得力のある話はない。
それをツッキーがする、というのが、また
似合いすぎる。書くなら、今!という感じ。
及川さんは、やっぱり、
彼の裏側の努力や飢えや寂しさも
全部わかったうえで、掌で転がしてくれる
大人の女が相手の方がいい、と思ったし。
…これが、"ウェディングプランナー"で
初めて"テーマ"を設けた話の裏側でした。
そしてもう1つの開拓である
"伏線の仕込み"。
その1つが、雑誌に掲載されること。
セリフや出会いのような直接的な伏線は、
限定的な使い方しか出来なさそう。
でも、雑誌に掲載されてれば、例えば
東京組みたいに会ったことない人の
話の中でも、接点として使えるに違いない。
会わなくても、どこかで密かに繋がってる。
それは"ウェディングプランナー"に
ぴったりのご縁の繋がり方だし、
及川さんにこそピッタリの演出。
それで"アムアム"に出てもらいました。
そしてもう1つの伏線は、ブーケ。
この段階では、もちろん先のことなど
何も決まってませんでしたが、ただ、
最後はプランナーちゃんとクロの結婚
ということだけは、確定させてました。
その時に、及川さんから
ブーケが届いたらいいな、って。
目先の話へ伏線だけでなく、
最終話への伏線も育てておこう…という
遠くの目標であると同時に、
『誰もこれが伏線だと知らないから、
最終話が全然、予想外の展開になってて
使わなくたって、おかしくないしね。』
…という、軽い気持ちでの仕込みでもあり。
こうして、
『ツッキーが語る及川ラブストーリー』が
完成したわけです。
ちなみに、
全日本の広報として就職したツッキー、
相当仕事のできる、いい男だろうなぁ。
IDカード、胸から下げて
スーツとかネクタイとかメガネとか、
シックだけど実はいいもの、
身に付けてそう。
外国語でビジネスしながら
及川さんを片手であしらう姿が
容易に想像できるわぁ…♥
ということで、
今日も長々、書き綴ってしまいました。
ごめんなさい、
自分の忘備録、兼ねてるもんで、
ついつい小さなことまでメモがわりに
綴ってしまいます…
テレビの副音声、くらいの
おまけの気分でお読み下さいませ!
…明日は、
この後、多くの人の結婚で大活躍の
花巻夫婦の物語について
振り返りますよ~☺
日記へのコメント
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