こんにちわ。
奥貫アキラです。
何にビックリしたって、
今朝、読者様から『二位ですよ!』と
メッセ頂いたこと。
…終わったのに。
終わったらすぐ、
忘却の彼方に吹っ飛ぶことを
覚悟していたのに。
読み返して下さってる方が
ちゃんといるんだ。たくさんいるんだ。
それが実感できて、感無量でした。
ホントにホントにありがとうございます。
さて、今日は三話目、大地さんの物語を
振り返ります。
…大地さんを書くとき、まず考えたのは
"烏野を卒業した後の大地さん"。
私のイメージでは、
東京の大学行って、
授業もちゃんと出ながら
バレーも部活でガッツリやって、
東京で知り合った
長い付き合いの彼女との結婚を考えて
そのまま東京で就活しそう。
就職は…ネクタイに背広の、
THE サラリーマン。
名前からすると不動産関係?(笑)
彼女はどんな人?
…ここで考えました。
高校時代までは多分、
かわいくて守ってあげたいタイプの
後輩とかから告白されて、
そのままつきあう、ってパターン
だったんじゃないかなぁ。
(だって、バレーと後輩の世話で
超 忙しかっただろうから。)
でも、大学生になって
いろんな刺激を受けて、
悩みも増えてくる中で、
自分を高めてくれる人の魅力に目覚めたら
きっと大地さんの男らしさは、
もっと際立つだろうな。
リードするんじゃなくて、
お互いを追いかけあいながら
前に前に進んでいく二人。
…で、大地さんが追いかけたくなる
しっかりタイプの女性にしました。
実は最初から決めてたシーンがあります。
それがあの"天国への挨拶"の場面。
私は
ウェディングプランナーではありませんが
時々、結婚式に関わることもある仕事で、
この"天国への挨拶"は、実話。
今まで見た中でもグンを抜いて忘れられない
場面だったんです。
これをやるのは、大地さんしかない。
そう思い、このシーンから逆算して
物語を作っていきました。
"家族"になりたい大地さん。
だけど思い通りにいかなくて。
今までみたいに"頼られる"存在に
なかなかなれなくて焦ってしまう。
リードしたい。守りたい。頼られたい。
役に立ちたい。…どうしたらいい?
きっと初めて、こんなことで悩んだはず。
一方で
"家族"を失う彼女。
だけどしっかりしすぎてて、
それすら意識する暇がない。
"ひとりぼっちになったんだ"と
初めて気付いた時に、
やっと心から涙を流せる場所として
大地さんの懐で"頑張ること"を
ひと休みしてもいいと実感する。
…結局 "守る・守られる" のではなく
"何かしてあげる・してほしい"でもなく
"お互いの存在で安心できる"ことが
自分達のバランスだ、とわかった時、
きっと"家族"としての形を
見つけんじゃないかと思うのです。
そんな二人にとって
結婚式や披露宴は
派手とか、地味ではなく
楽しくとか、控え目にとかでもなく
"家族としての役割を受け継ぐ日"
という位置付けにしたい。
だから、衣装も、
家族の思い出のものを持ち込みにして。
パーティーというより、
お互いのお披露目と報告の場。
…そして、メインの彼のご挨拶、と
なったわけです。
大地さんらしさMAXの話を書きながら、
"旭さん、大地さん、ときたから、
次は菅さんの番やね。"と
思っていました。
大地さんの結婚式で知り合った彼女は
ビーチバレーが趣味の、活発な女の子。
…ところが、これがしっくりこなくてねぇ。
だって菅さん、色白だから
"ビーチでデート"ってのが
全然、イメージできないんだもん。
で、そのネタは一旦ボツ。
行き詰まりまして、
"ちょっと気分転換に、
ガラっと違う作風、書いてみようか?"
…ということで、
次の甘甘カップルが誕生することに
なるわけです、はい。
その二人については、
また次回。
…振り返ってみると
一年前のことなのに、
手に取るように思い出せます。
ほんと、この1年、私、
全力で書いてたんだなぁ…と
改めて実感している
奥貫アキラでした。
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