第2章 土地柄
あー、引っ越しも終わったし…ひと段落、だな。
村の皆が手伝ってくれるなんて思わなかったが…まぁ普通思わないよな。
あんなの業者が普通ならやってくれる。
荷物自体少なかったのはあるが案外早く終わったな……
………ぁあー、
「腹減った……」
今から飯作るの?
えぇ?めんどくさい。
ってか料理作れねぇし。
今日どうしよ。
ドンドン
え、誰。
ドンドン ドンドン
ちょ、怖いんですけど…
ドンドンドンドンドンドンドンドン
なになになになに!?
ドンドンドンドンドンドン…………
え?
シーン……………
カチャ
か、鍵あけたあああああ
『清くん?なに居留守しとん?』
……………………。
「お前かよ!!!」
反射で座布団をの顔面めがけてフルスイングしてしまった。
『何それ!せっかく夕飯持ってきてあげたのに!』
「え!?うそ!」
『ほら!今日はナンだよー』
「ほんとにナンにしたのかよ」
『だってなるがナンを予想をはるかに上回る程期待しとったから』
はナンを手に入れるの大変だったんだからー とか言いながらテーブルへ夕飯を置いた。
今日初めて来たのだから当然だけど、住み慣れない部屋に独りは正直さみしかった。
「助かる。俺はいま餓死寸前だった」
『大袈裟だねー』
「そんなことないぞ!本気で解決策を考えていた」
『自炊しろよ』
「俺にそれを言うか?」
『…………ごめん』