第11章 お兄ちゃんの気持ち
家に帰ると、電気がついていなかった。
でも、私の部屋のドアは全開で、
今朝机に置いて置いた日記は
下におちていた。
私の思った通り…
私はお兄ちゃんの部屋に行って、
お兄ちゃんは起こす。
「お兄ちゃん、お兄ちゃんてば!」
お兄ちゃんは案外すんなりと起きる。
「こんな時間に寝たら夜寝られなくなるよ!」
ボソッー。
お兄ちゃんが何かを言ったけど、聞こえない。
「何か言った?」
「別にいいって言ってんだよ!」
そのまま、お兄ちゃんに手を引かれ、
ぎゅーっと抱きしめられる。
あ…。