第15章 夢をかなえる天使
「俺は・・・」
あの時の出来事を思い出し
苦笑いする悟。
髪を書き上げながら空をみあげていた。
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「ごめんな・・・ありがとう
もういい・・・」
抱きしめられていた手を離し
泣いていた自分と向き合うことにした。
彩はそっと悟の体から離れた
「あのさ・・・
俺は誰にも認められていないし、本当の自分を見てくれている人なんていないんだってずっと思ってた。自分で選んだ仕事なのにさ・・・ホント情けないよね」
悟はそっと髪をかきあげ空を見上げた。
「この前さ、彩ちゃんと静がペアの話してるのきいてたらさ二人とも本当の自分たちと向き合ってお互い納得して決めてたじゃん。あれをみてたらさ・・・余計自分が情けなくなってね。」
「あ、あれみられてたんですね・・・」
彩は少し恥ずかしい気持ちと複雑であった
「本当の俺を見てくれる人なんていないんだ。
君みたいにさ・・・こんなに心がほっとしたことなんてないんだ。
この気持ちはきっと君が俺を
本当の悟を
見ようとしてくれているからだと思うんだ・・・」
「え?」
彩はその言葉にドキッとした
------------------------チュ
悟は
彩の顎を引き寄せ額にキスをした。
「さ、悟さん・・・」
「ん?・・・」
「あ、あの・・・」
突然の悟の行動に驚き拒否もできなかった