第9章 1週間の恋人
潤side
潤:「…ハァハァ…ハァハァ…」
体調は良くなるどころか
悪くなるばかり。
今では、呼吸器がなけば
呼吸もままならない。
潤:「…ハァハァ…ッ…もう、辛いよッ…」
雅:「…潤。弱気になるなよ…ッ…おれッ…ひとりなんていやだよ…ッ…彼女だって…ッ…」
潤:「…雅紀…そこの引き出しに入ってる手紙…俺が、死んだら、彼女に渡してほしい…」
雅:「…ッ…遺書のつもり?」
潤:「…アイツには、なにも残せないからな…ッ…」
雅:「…ッ…」
ガラッ
ゆき:「…潤?」
雅:「君が、潤の彼女のゆきちゃん?」
ゆき:「…はい。櫻井ゆきです。」
雅:「…おれは、潤の親友の相葉雅紀。…今日は、喘息の薬もらいに来たんだ。よろしくね…ゆきちゃん…」
ゆき:「…はい。よろしくお願いします…」
潤:「…ゆき?雅紀は、大切な親友だから、仲良くしろよ…な?」
ゆき:「…うん。」
俺が、居なくなったら、
雅紀と幸せになれよ。