第5章 初恋
潤side
潤:「ねぇ、また、屋上行きたい。」
智:「…いいけど…最近、体調悪いんだから、すぐ、戻るんだよ?」
潤:「…うん。」
また、智先生に
連れていってもらって。
潤:「…この景色、いつまで、見れるかな…」
自分でも、分かるんだ。
もう、永くないって。
ギィー
扉が開く音が聞こえて。
後ろを振り向くと…
潤:「…あ…ゆきちゃん…?」
ゆき:「…良かった…いたぁ…」
潤:「え…?」
ゆき:「ここにくれば、また、会えると思って///」
ドキンッ
君の照れたような笑顔にドキッとした。
潤:「…俺なんかに、会いに来たの?」
ゆき:「あのときから、潤くんのこと、気になってさ…」
潤:「…気になるって。」
ゆき:「ね、病室何号室?」
潤:「…830号室。」
ゆき:「えっ!!隣じゃん!!」
そう言って、
はしゃいで笑う君に
また、ドキッとした。