【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第45章 *夢【紫原敦】*
紫原side
「まただ〜」
朝起きて、ほぼ毎日こう呟くオレ。
それは寝ている時に見た夢のせい。
いつもいつも出て来るのはオレの好きな人、ちん。
そのちんと……ヤる夢を見てしまうのだ。
たまにだが夢精してしまう事もある。
今日はセーフだったが。
「ただの朝勃ちにしてはムラムラするからヤダ〜」
出していなくてもモヤモヤした感じが残るから、こうなると登校前に抜いたりする。
鮮明に記憶に刻まれている夢の内容を思い出しながらシゴクと、結構あっさり抜く事が出来るから遅刻する事はない。
でも自分に残るのはなんとなくの罪悪感。
ちんを考えながらやっているんだから。
「は〜あ、今日もどんな顔して会えばいいんだろうね〜」
なんて言うけど、寮を出て数歩歩けば頭の中は殆どお菓子で埋め尽くされる為、ちんと会わない間は案外普通。
が……
「敦くーん!おはよう!」
「……げ〜、ちん来ちゃったし〜」
ちんと会ってしまうとアウト。
折角記憶の片隅に追いやった夢の内容が蘇って来て気まずくなってしまうのだ。