【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第35章 *好きだから【黛千尋】*
「お前……何考えてんだよ」
ここはある部屋の中。
外はもう真っ暗で、ベッドの上には男女のペアが。
男は女の両脇に手をついて怒りに満ちた顔で見下ろし、
女は怖くて目をギュッと瞑っている。
「聞いてんのか?」
「だから……話してただけだって!」
「あれでか?よく言えんな」
「あの時は赤司くんが急に、」
「急にじゃねぇよ。避けられただろ?」
男、黛千尋は彼女であるに対して怒っている。
に悪気はなかった事なんて分かってる筈なのにどうしてもイライラしてしまう。
彼女が……バスケ部主将の赤司征十郎に近付かれたから。
あの時は遠くからで会話は理解出来なかった。
けど赤司がの顎を取ったのを……黛は見てしまったのである。
「それは……そうかもしれないけどでも…!」
「あいつの事だ、何しでかすか分かんねぇだろ。あのままこの口に……奴のが触れたらどうする…!」