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歌姫のguardian another story
第1章 本編
歌が終わって少し経った後、強い風が部屋に入り、出ていった。
まるで私の大切な何かを、奪って行くかのようだった。
記憶の入った引き出しは、今日も開くことはない。
でも、これでいいのかもしれない。
本当に大切なことなら、きっといつか思い出せるだろう。
私は自分に言い聞かせるかのようにそう思い、文官の待つ白洋塔へと向かうため、いつの間にか溢れて止まらなくなっていた涙を拭って立ち上がり、扉を開いた。
another end 『忘却の歌』
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