第7章 強がり…
車に乗ること20分…
マイコさんに言われた場所まで来た
…が。
北「ここっ…て。」
マンション!?
立ち尽くしてると、
マ「あっ!みっく〜ん♡」
北「マイコさん!
仕事って…」
マ「え…あぁ、そんな事言ったっけ?」
は?ざけんな!
北「あの…用がないなら帰ります。」
って帰ろうとしたら…
ギュッ
北「!?」
マ「行かないでっ!」
マイコさんが俺に抱きついてきた。
ポツポツ…
雨…
マ「あ、雨降ってきたね…」
北「……」
次第に強くなる雨…
しばらくの沈黙が続く。
マ「好き…」
雨音で消えそうなか細い
声でそう言った。
北「…ゴメンなさい。」
強く打ち付ける雫が
俺らを濡らす。
北「じゃあ…」
そう言ってマイコさんと別れた。
マ「…っあの子さえいなければ。」
マイコさんが
そう言ったのは雨音にかき消され
俺の耳には届いていなかった…