第47章 それぞれの高校
黄瀬side
俺は体育で怪我をして保健室へ来ていた
「先生いないっスね……」
保健の先生が留守らしく、仕方なく自分で怪我の手当てをしようとしていると
『失礼しまーす。……って涼太⁉︎⁇』
「ゆかっち⁉︎⁇」
『…っ…怪我してるじゃない‼︎ 私が手当てしてあげる‼︎‼︎』
そう言ってゆかっちは俺を椅子に座らせ、手際良く手当てしてくれた
『はい、これで良し』ニコ
黄「っ……///」
(ゆかっちの笑顔久しぶりに見た… やっぱすっげー可愛いっス///)
思わず俺はゆかっちを抱き締めた
『っ/// どうしたの、涼太?』
「何かゆかっちをこうやって抱き締めるのも、話すのも久しぶりっスね……」
(いつもゆかっちには赤司っちがベッタリっスから……)
『そうだね… でも涼太からのメールはいつも見てるよ』フフッ
「じゃあ、ちゃんと返してほしいっスー‼︎‼︎」
(って言ってもゆかっちはマメじゃないから無理だと思うっスけど;;)
『えへへ、ごめん』
「……ゆかっちに聞きたいことがあるんスけど」
『何?』
「赤司っちと付き合ってるんスか……?」
『 ‼︎‼︎ 付き合ってないよ……』
「じゃあ、どうしていつも一緒にいるんスか⁉︎⁇」
(俺だってゆかっちと一緒にいたいのに…)
『…………。』苦笑
俺がそう言うとゆかっちは困ったような顔で笑った
「……高校も赤司っちのとこ行くんスか?」
『違うよ』
「っっ‼︎ じゃあ俺と一緒に海常に来ないっスか⁉︎⁇ 俺ゆかっちがいたらもっと頑張れるっス‼︎‼︎ だから…」
『海常にも行けない。私、もう決めてるの』
「どこっスか⁉︎⁇」
『誠凛』