第3章 媚薬 【財前/激裏】
一「ざーいーぜんっ」
ある日、昼休みにユウジ先輩が俺のクラスに来た。
財「何すか。てか金色先輩は?」
一「小春は先生に呼び出しされとんねん。
てか、本題や。
お前アレやろ? あかりと付き合ってから、何回かヤってるやろ?」
いきなりの発言に、ちょっとだけ驚いたけど
表情は崩さずにした。
財「...まあ。」
一「ふっふっふ。そんな光君に、ユウジ先輩が良いモンやったろ」
どうせ変なもんやろーなーと思ったら...
財「...何すか、これ」
ユウジ先輩に渡されたのはピンクの瓶。
ユウジ先輩が、俺の肩に腕を回して小声で言った。
一「それな、即効性の“媚薬”やで?」
財「...っ!?」
ニヒルな笑みを浮かべたユウジ先輩。
一「この前彼女に使たら、かーなりかわえぇ反応しとったわ」
“財前も使ってみー”
そう言って帰っていったユウジ先輩。
...てか、ユウジ先輩彼女おったんか。←
俺はそこが気になった。