第4章 国王と話すこと
ジャーファルSIDE
絶賛焦ってます。
「好きですって・・・。」
「告白されてたな。」
シンと盗み聞きしながらいたのですが。
セリシア、告白されてるし・・・。
でもちゃんとそのあと断っていた。
それで安心したのもつかの間。
「・・・は?」
セリシアの声が壁の向こうから聞こえるのと同時に声を発してしまった。
「・・・シン、今なんて言ってました?」
「別れてもらうしかないって・・・。言ってたな。・・・うわっ。ジャーファル、落ち着けよ。」
あまりのおかしな事態に部屋に入るところだった。
訳がわからない。
なんで別れなきゃいけないんだ?
しかも最近付き合ったばかりだし。
「・・・そろそろ行くか。」
頷いてその場を立ち去る。
この気持ちをどうにかせねば・・・。