第24章 決めた答え
セリシアside
「帰る?」
「はい。あと2日後には出発したいと思っております。」
話があると呼ばれ、セーカさんの部屋へ行った。
セーカさんはまだ体調が万全でないらしく、ベットに座って話をした。
…あと2日。
答えは、でてる。
怖いけど、もうこればかりは仕方ない。
「急に決めて申し訳御座いません。」
「あ、いえ。キユノ王国を留守にし過ぎるのもマズイでしょうし。」
いくら副政務官といえど、王がいない今、政務官1人に任せるにはかなりの労働だ。
…ジャーファルは、私がいなくなったらその労働に追われるのかな。
まあ王がいるからまだマシなのかな?
どうせ今もそんなに仕事してないしね。
「それより、体調は大丈夫なのですか?」
「あまりよくはありませんが、この国に迷惑をおかけしてしまいますし、それならキユノ王国に帰った方が安心かと…思いまして。」
「私は、あまり賛成できてないのですがね。」
そう言って後ろから口を挟んだのはルマニア。
…確かに、船酔いとかしたら余計体調悪くなっちゃうしね。
「でも、セーカの考えもありますし、帰るのもありかと思いまして。」
…なんだろう、何かセーカさんを責める響きがあるけど。
気のせい?
「まあ、そういう訳です。そこで、姫様には今日か明日のうちに、答えをお聞きしたいと思っております。」
「こちらに来てくださっても、来てくださらなくても、私達にはやらねばならぬことがあります。出来るだけ早いお返事を頂けるとありがたいです。」