• テキストサイズ

【マギ】幸せを願って。~亡国の姫~

第17章 キユノ王国一団


セリシアside


「頭の中いっぱいって顔してますよ?…もちろん、やりたければ剣術でも魔法でもやっていただいて構いませんが。」

私、はたからみてもわかるくらいダメな感じなのかな。
…ううん、きっとジャーファルだからわかるんだろうな。

「うん…ありがと。」

今は何もしたいと思えなかった。
それならそれでいっか。
とりあえず自分の部屋に帰ろうとした時。

「セリシア。」

既に背中を向けていたけど、呼ばれてジャーファルの方に振り返る。
すると急に頭を撫でられる。
…というかぽんぽんされる。

「あなたの人生はあなたのものです。…頑張り過ぎないで。私のことは、考えなくていいから。」

いろいろ衝撃だった。
頭ぽんぽんされたこともそうだし、でも何より言葉の内容がだ。
…もしかして?
この事知ってた…とか?
いや、そんなわけないよね。
せいぜい…予想していた、ってとこだろう。

「…ありがとう」

それしか言えない。
もちろん引き止めて欲しい気持ちはある。
…でも多分、それは自分の首をしめることに繋がるし、何よりジャーファルに悪い。
使ってくれた気を、大切にしなきゃ。
/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp