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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】
第2章 突飛な覚悟
幼いころから、この部屋に入ることは
おじいちゃんから固く禁じられていた。
この部屋には多数の御札が貼ってあるらしく、
それを剥がすと罰が当たる、
なんて子ども染みた説明をされたことを思い出す。
子どもの頃はその話を信じて、
この部屋に入ろうなんてことを
考えたことはなかった。
「……今なら、入る勇気はあるな。」
何か悪いことをしている感情に囚われつつも、
そっとふすまに手を掛けた。
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