第59章 夜空に咲く、大輪の花
リヴァイは何度か挑戦してみたものの、
結局自分で釣り上げることは出来ず、
エルヴィンが釣り上げてくれたヨーヨーを
不服そうな顔で見つめている。
「リヴァイ、仕方ないよ。
私たちはエルヴィンほど器用になれないって。」
「お前と俺を一緒にするな。」
「え、それって私だけが
不器用って言いたいの?」
リヴァイの発言に食付いてみるが、
「これはどう持つのが正解なんだ?」
リヴァイは眉間に皺を寄せ、
ヨーヨーに視線を落とした。
「えーっと……
まず、中指に輪っかになった部分を嵌めて……」
説明をしながらリヴァイとエルヴィンの指に、
それぞれヨーヨーの紐の先端を嵌める。