第53章 ●奇襲と反撃の結果
「なら何だよ。」
「……内緒です。」
そう答えると、
額に唇の柔らかい感触が伝わった。
「……お前は溜め込むのが趣味みたいだからな。
今無理に聞いても、
どうせ言わないんだろ。」
リヴァイは冗談めかした口調でそう言うと、
凛の身体を引き寄せ、優しく抱きしめる。
「だが、心が破裂する前にちゃんと発散しろ。
俺に言いにくいなら
エルヴィンに言ってもいい。
とにかく限界まで溜め込むのはもうやめろ。」
リヴァイの暖かい言葉に対して、大きく頷いた。
「……分かったならいい。」
リヴァイは小さく息を吐いた後、
ゆっくり腰を動かし始める。