第52章 誤情報と浴室での実験
いきなり凛に縋られたリヴァイは
当然の如く凛の身体を受け止めきれず、
凛を支えながら床に尻餅をついた。
「お前……、何してんだよ……」
「リヴァイがお湯をなすりつけた
せいだと思います……」
呆れたような声に、反論するように言い返す。
リヴァイに縋り付いたものの、
足の裏にねっとりとしたお湯が
纏わりついていて
上手く立てそうにない。
「……ダメだ。立てない。
リヴァイ、どうにか起こして
くれませんか……?」
「無茶言うな。
俺もお前のせいでローション塗れだ。」
できるだけ丁寧にお願いしてみたにも関わらず、
簡単に拒否される。
「……どうにか這いつくばって
出るしかないか。」
「そんなことする必要はねぇだろ。」
小さく微笑んだリヴァイの顔が
視界に入って来た直後、唇と唇が重なった。