第52章 誤情報と浴室での実験
「なるほど。
これには風呂の湯をまるごとローションに
変化させる効果があるのか。」
凛の説明を聞き終わったリヴァイは、
興味深そうにボトルを見入った。
「……みたいだね。
ローションってそっちの世界にもあったの?」
「ああ。そういう呼び方はしないが、
潤滑剤ならあった。
ローションという呼び方は
範司から聞いたから知ってる。」
明瞭な語感で返答され、呆気にとられる。
範司はリヴァイにどれだけ
“そっち”の知識を蓄えさせているんだ……
「凛はこれを使ったことがあるのか?」
「さすがにそれはないな……」
リヴァイの問いかけに答えながら、
ボトルに視線を向けた。
今まで色んな種類のローションや
玩具を試されたことはあるけど、
さすがにお風呂のお湯まで
ローションに変えたことはない。