第52章 誤情報と浴室での実験
「凛。これは何だ?」
後ろから声を掛けられ、
ソファーに座っているリヴァイに視線を向けると
机の上に置いてある“無料プレゼント”
と書かれた札の前のカゴを顎で示される。
「利用客へのサービス品みたいだね。
それ、何が入ってるの?」
リヴァイの横に座ると、
カゴの中に入っていた
ボトルのようなものを差し出された。
「俺にこの文字は読めない。
何て書いてあるんだ?」
差し出されたボトルに書かれている
英単語を読むなり、ボトルを机の上に置く。
……これをリヴァイに説明すると、必然的に
「おい、何て書いてあったんだ?」
心の声を遮られ、
リヴァイにゆっくり視線を向けた。