第52章 誤情報と浴室での実験

リヴァイは部屋に入るなり、
少し驚いた表情を見せる。

きっとその表情を出会った当初に見ても
驚いていることには
気付かなかっただろうけど、
数週間一緒に過ごしている今なら、
少しの表情の変化でも
だいぶ分かるようになっていた。




「イメージと全く違うな。」

リヴァイは呟くように言うと、
二人掛けのソファーに座り
天井に吊るされた、丸い照明器具を見上げる。


「綺麗な部屋で良かった。」

素直に感想を述べた後、部屋の中を見渡した。