第51章 次の目的地への準備
植物園を出て、
再び動物園を散策しながら出口を目指す。
いつの間にか繋がっていた
リヴァイの手に視線を落とすと
「何か問題があるのか?」
と言わんばかりに強く手を握られ、
頬が緩むのを感じながら、手を握り返した。
「あ。あの鳥。
ソウゲンワシっていうんだけど、
リヴァイに似てると思わない?」
しばらく歩いたところで立ち止まり、
背の高い檻の中で、
胸を張って止まり木に止まっている
迫力のある鷲を指さす。
「……そうか?」
「うん。似てる。
特に目なんてそっくりだよね。」
「それは俺の目付きが悪いと言いたいのか?」
怪訝そうな表情で注視され、
思わず笑い声が漏れた。
「……いや、そうだね。
確かにリヴァイは目付き悪い。」
「おい、そこは
否定するところじゃねぇのか?」
相変わらずリヴァイのツッコミは冴えている。