第50章 全ての暴露
「いや、それはどうかな……
リヴァイに話したから
スッキリしたんだと思うよ。
話しを聞いてもらう相手がリヴァイじゃなきゃ、
ここまで清々しい気分には
ならなかったと思う。」
そう言って笑う凛を見ると、
身体が勝手に動き、
凛を強く抱きしめた。
凛にとっての“特別”を
僅かに感じられただけで、
情動が抑えられなくなる。
「……どうしたの?」
困惑したような凛の声が
耳元で聞こえるが、
お前を堪らなく愛おしく感じたから
抱きしめている。
なんてことを言える筈もなく、
ただ黙って凛を抱きしめ続けた。