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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】
第42章 甘い文字
「許してあげる。
最後の方は私からもキスしちゃったし……
それに元々怒ってないからね。」
「だが、映画が終わった直後、怒ったから
トイレに駆け込んだんじゃなかったのか?」
エルヴィンに顔を覗き込まれ、
反射的に視線を逸らす。
“手の愛撫と優しいキスのせいで、
下着が濡れたので、トイレで拭いていました。”
なんてことを言える筈がない。
「……ただトイレに行きたかっただけだから。」
視線を逸らしたままそう答え、
不自然に思われないように、
再びエルヴィンに視線を戻す。
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