第41章 作戦と不足を補う方法
「フラッシュバックか……」
小さく呟くと、エルヴィンの
不思議そうな顔が目に留まった。
聞き慣れない言葉だったのだろう。
「フラッシュバックっていうのは……
過去に起こった記憶が
無意識に思い出されて、しかもそれが、
現実に起こっているかのような感覚に
囚われることなんだけど……」
簡単にフラッシュバックの説明をすると
エルヴィンは興味深そうに話を聞いている。
「そういうことが調査兵団の兵士にも起きてる、
ってことだよね?」
「すごいな。
この世界には、そういうものにも
用語が確立しているのか。」
相変わらず目の付け所が
真面目なエルヴィンに、逆に感心する。