第40章 ●ずっと君だけを
「……なに笑ってるの?」
「いや。やめてと言っている割に、
期待しているような顔に見えたから、つい。」
「き、期待してない!」
「……俺は期待してるんだが。」
部屋着のロングスカートの上から、
そっと太腿を撫でると
凛の身体が小さく跳ねた。
「これだけで反応してくれるのに、
期待してないのか?」
「……エルヴィンの手付きが
いやらしいからそうなるだけです。」
彼女が敬語になる時は
決まって緊張したり焦ったりしている時か、
もしくは興奮している時だ。
今回は……きっとどちらもあるのだろう。
太腿を撫でた指を、
そのまま腰まで滑らせていくと
小さく漏れ出した嬌声が耳に入り、
興奮を強く誘った。