第37章 恩返しと覚悟の時間
「……ということは、明日から一週間、
エルヴィンとリヴァイは範司の働いてる博物館で
バイトをするってこと?」
範司を家に招き入れ、
ある程度3人の会話を聞いた後、
話の概要をまとめてみる。
「そう。
ちょうど夏季企画展の準備で忙しくて、
人手が欲しかったから、
こっちとしてはありがたいんだけど。
ちょっと二人を借りてもいいかな?」
まさかエルヴィンとリヴァイが、
範司に仕事について相談しているとは
思ってなかった。
遊ぶ暇もなく5年間働き続けていたので
貯金は十分にある。
それに、家事手伝いを
しっかりしてもらっているのに
二人にお金のことで気を遣ってもらうのは
申し訳ない。