第33章 ●高度な技巧の訳
「……感度が良すぎるんじゃねぇのか?」
リヴァイは水着越しの愛撫だけで、
絶頂に達した凛の口内から
指を抜き出し、凛の顔を覗き込む。
「……はぁ……、
や、もう、リヴァイ、怖い……」
「怖くなるようなことはしてねぇ。」
「……何で、そんな、すごいの……?
自分でも、こんな早くいくのが、
驚きなんだけど……」
つい素朴な疑問を口にすると、
リヴァイの緩んだ顔が目に留まり、
心臓が小さく跳ねた。
「……お前が引くくらい、
女を抱いてきたからだろうな。」
……私が引くくらい……
それは何人、何十人、抱いてきた
という経験人数だけの問題ではなさそうだ。
憶測できないくらい濃厚に女性を
抱いてきたのかも知れない……
だけど、
どれだけ推し量っても分からないくらいに、
私の想像を遥かに超える経験を
積んでいることは確かだと思う。