第33章 ●高度な技巧の訳
愛撫され始めたばかりだと言うのに、
既に立っているのが辛くなる。
「……っ、ん、……あっ、ダメだ……」
「足、震えてんじゃねぇか……掴まってろ。」
ありがたい提案に感謝の気持ちを述べたいが、
“ありがとう”の五文字ですら、
言っているうちに喘ぎ声が漏れそうで
話せるような状況ではない。
すぐにリヴァイの肩に手を掛けると、
壁際に押しやられた状態で、
胸を中心に暖かい舌が這った。
「……んっ……!…ちょ、待った。」
「まだ殆ど何もしてねぇが。」
「……はぁっ……、いや、そうなんだけど……」
荒い呼吸の中で、リヴァイの肩を掴んだ。