第19章 ●初体験
「んぁっ……、
あっ…、もう、いや……、」
「……何が嫌なんだ?」
「…っ……、
頭が、ぼーっとなるっ……!」
少し声を発することさえ、必死だった。
身体に舌を這わされただけで、
こうも自由が利かなくなるのか。
エルヴィンの動きを制止させようにも、
既に身体の力はほぼ抜け落ち、
抵抗する気持ちさえ簡単に薄れていく。
「……これだけで、
そんなに気持ち良くなれるんなら、
ここを触ったらどうなるんだろうな。」
エルヴィンの指が
寝間着の半ズボン越しに、太腿を刺激する。
自律することを止めた身体は、
エルヴィンの指が触れる度に小さく震え
同時に呼吸が荒々しくなる。