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モブリットと妄想日記

第13章 雨音



「モブリット……
少し、苦しい。」

「あ、ごめん。」


嫌ではなかった苦しさから
解放され、
やっとモブリットと
目があった。




モブリットの表情を見ると
つい笑いが零れてしまった。


「何でモブリットが
そんな顔してるの。」


あまりにも
眉間に皺を
寄せているから。


「泣く?」


あまりにも
泣きそうな顔を
してくれているから。



そっと
モブリットの頬に手を添えると
その手に
モブリットの手が重ねられた。



「あの頃より
強くなったから大丈夫だよ。」

「カコが
生きててくれて良かった。」



そう言われて、
額と額が
そっとぶつかった。

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