• テキストサイズ

【イケメン王宮】 もう一つのシンデレラSTORY

第11章 episode 11【レオ】〜秘密〜


「ルリーちゃんはいけない子だね。こんな時間に執務室とはいえ、男の部屋に一人で来るなんて」

「何かされても文句いえないよ?」


レオは平静を装い、いつもの様にルリーに妖しく微笑みながら、囁く。


「…………。」


しかし、ルリーは下を向いたまま何も語らない。


「ルリーちゃん……どうしたの?」


レオが真面目に聞くと、ルリーは初めて顔を上げた。

その目は不安の色を宿している。


「レオ……。私…レオに何かした?」


ルリーから紡がれた言葉は意外なものだった。


「え?」

「レオは……私の事避けてるよね」


いきなり直球を投げられ、レオは言葉に詰まる。


「……どうしてそう思うの」


レオは胸にチクリと痛みを感じた。


「私はレオが時々辛そうな顔をしてるのを知ってるよ。」


ルリーの瞳が切なげに揺れた。
/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp