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もう1人のソロプレイヤー

第4章 かさなる影


2024年8月17日50層アルゲード

今日は葵の誕生日だ…ここが現実で…いや、現実じゃなくて生きてさえいれば祝えたんだよな

わきあいあいと人が通り過ぎていく中は下を向き無言で歩いていた
するとドンと誰かにぶつかった

「あ、悪いな…」

顔を見上げるとごつい体格をしたスキンヘッドの黒人がいた

「どうしたあんちゃん…そんなシケたツラして」

一応日本人みたいだ

「いや、まぁ色々あってな」

「どうだ?うちの店寄ってかないか?」



連れてこられた店は少し脇道したところにあり、店の中はあまりパッとしていなかった

「名前言ってなかったな!俺の名前はエギル」

「だ…」

エギルはカウンターの所で店の準備をし始めた

「お前ソロか?」

「ああ」

「俺も訳ありでソロやってる奴を1人知ってるがソロはやめた方がいい」

「俺も訳ありだ…」

エギルは準備を終えるとカウンターに肘をつき

「さっき会った奴にいきなり事情は聞かないがあそこで会ったのも何かの縁だ…色々相談とか乗るぜ?」

「恩に着るよ…」

が店を出ようとした時

「あ、おい」

「何だ?」

「48層のリンダースに良い武具屋あるから寄ってけよ!」

「ああ、分かった」

「またいつでも来いよ」

は店を出た
武具屋紹介する前に自分の店の商品を売れよ…面白くて良い奴だな…
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