第3章 初めての出勤
『おはようございます!』
龍「あら、おはようございます」
正面玄関のドアを開け最初に挨拶を交わしたのは哩苑の先輩、海原龍華だ
龍「早いわね~」
『いえいえ、私これでも遅い方でしたよ?』
龍「ふふふ、そうでしたか」
『でも、今はもう昔の事ですよ』
龍「ええ、昔は昔今は今」
『はい!・・・あの、海原さん』
龍「なにかしら?」
『私や海原さん、火山さんの他に誰がいるんですか?』
龍「桜草組には倫先生と椿先生がいるし、向日葵組には爽也先生がいるわ」
『二人もいたんだ』
龍「椿先生はちょっと天然だけどしっかり者だし、爽也先生は園児達の人気者で倫先生はよく園児達のお昼寝の時本を読んでくれるわ」
『へー』
「龍華先生、僕の紹介のところ少し違いますよ」
『へ?』
龍「あら、爽也先生おはようございます」
「おはようございます、龍華先生」
『うわぁ!』
哩苑の後ろには銀縁の眼鏡をかけた身長180センチ以上ありそうな青年が立っていた
「どうも、藍埜爽也です」
『ど、どうも長村哩苑です』
龍「あら、髪の毛切ったの?」
爽「ええ、少し邪魔でしたからね」
「おはようございまーす」
龍「椿先生おはようございます」
爽「おはようございます」
椿「いやー、昨日は散々な目にあっちゃって・・・あれ?新人さん?」
『あ!はい、長村哩苑と言います』
椿「ああ、固くならんでもええで?」
と言うとポニーテールの女性はにんまり笑った
『え、あ、はい』
椿「あたし、冬井椿。たまに関西弁がはいるんやけど気にせんといてや♪」