第11章 ~永久に一緒~
山小屋に戻った政宗は扉を開け、中を覗いた。
然し、小十郎が居る筈なのに、中は静まり返って居た。
「・・・小十郎~、居ないのか~・・・・・・っ?!」
政宗は、小十郎の名を呼びながら、扉を閉めた。
其の時、政宗の口を誰かが塞ぎ、布団に押し倒した。
政宗は、只、されるがままだった。
すると、政宗を押し倒した者が、顔を近付けて、匂いを嗅いで居た。
そして、其の者は、匂いを嗅いだまま、口を開いた。
「・・・・・・彼奴の・・・匂いがする・・・・・・政宗・・・何を、して来た・・・?」
「・・・・・・・・・」
其に、政宗は答え無い。
只無言で、小十郎を見て居た。
小十郎は、匂いを嗅ぐのを止め、政宗の眼帯を外した。
「・・・・・・話・・・だけか・・・・・・政宗・・・?」
「・・・・・・」
小十郎の歪んだ顔を撫でながら、政宗は無言で頷いた。
すると小十郎は、政宗に抱き付き
「・・・・・・政宗・・・お前の中に射れたい・・・」
「・・・・・・オレも・・・お前のが欲しい・・・」
耳元で、呟いた。
其に政宗は、小十郎の耳元で答えた。