第8章 ~小十郎vs幸村~
「分かったら帰れ、泥棒野郎がぁ・・・っ!!!」
そして小十郎は、言い終わる前に、幸村の斬り掛かった。
其を幸村は、すんでんの所で受け止めた。
『・・・ぐぅっ・・・何と云う重い一閃で御座るか・・・っ!!』
「真田の旦那!!」
其を見た佐助が、幸村に助太刀しようとした。
「助太刀無用で御座る、佐助!此はっ!某の勝負で御座る!!」
「・・・旦那・・・」
打が、幸村の一言に、佐助は思い留まった。
然し、二人の力の差は、一目瞭然だった。
(・・・真田の旦那・・・右目の旦那の技量は、旦那より勝ってる・・・)
打が、勝てる勝負では無い。
二人供、無傷では済まされ無い勝負だか。
『・・・ぐっ・・・腕が、痺れ・・・っ』
打が次第に、幸村が押され出した・・・