第5章 ~貴方の存在自体が欲しかった~
『ー・・・そうか・・・貴方を、俺無しじゃ生きられ無い様にすれば良いんだ・・・』
此の時からかも知れない。
俺の感情が壊れ始めたのは。
穢れた俺の情は、穢れの無い情を持った貴方に惹かれた。
穢れの無い『純粋な情』
世間を知らない『高貴なる華』
他人に好かれる『純潔な感情』
俺には無く、貴方には有るモノに惹かれた。
他人に盗られたく無い。
貴方を、俺の者にしたい。
そして俺は、貴方の身体に『印』を浸けた。
いけない事だと分かって居た。
打が、やらずには居られ無かった。
貴方を俺の者にしたい、其の一心で。
貴方の身体を、俺の者にした。
貴方が寝て居る時に、俺の者にした。