• テキストサイズ

楔~貴方と供に堕ちて行く~

第5章 ~貴方の存在自体が欲しかった~


何時からだろう
何時から俺の心は、余裕が無くなったのだろうか

否、違う
本当は、分かって居た
あの時だ
あの時から、俺の心は壊れ始めたのはー・・・



まだ俺が、自我を保って居た時の話だ。
俺は正直、色恋沙汰など、微塵も興味が無かった。
俺が愛想善くすれば、女が挙って寄って来る。
女は只の、性欲破棄の道具としか見て無かった。

打が、貴方は違った。
初めて貴方に会った時に感じた感情。

穢れの無い『純粋な情』

俺が持って居ないモノを、貴方は持って居た。
そして、次第に沸き上がった感情。

『・・・俺は、穢れて居る』

打が、それ以上に

『貴方を・・・手に入れたい』

と、感じた。
/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp