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単なる軍人の日常

第23章 報告


『ルドルフ〜。俺、アーダルベルトと付き合うことになったんだ。』

俺は元の世界に帰った後すぐにルドルフにアーダルベルトと付き合うことになったことを報告した。

『•••な、なに⁈•••』

ルドルフは 付き合う と言う単語にピシッと石像のように固まってしまった。

しかしすぐに固まりは溶けて、猛ダッシュで基地の放送室のほうに走っていった。

•••ルドルフが放送室のほうへ行ってから数分後、いきなりでかい音量の放送が基地に響いた。

『緊急事態発生、ヘルマン隊員が例のアーダルベルトと付き合うことになった模様。ヘルマン隊員は今、自室にいる』

そう言うと放送は終わり基地は静寂に包まれた。しかし、静寂はすぐにかき消された。

数十人が走ってくる音が聞こえてきたからだ。

『ヘルマン、アーダルベルトと付き合うのは本当か?』

廊下から一番最初に入ってきたオスヴァルトが俺に大声で聞いてきた。そのあとから部下たちがぞろぞろとやってきた。

『あ、あぁ。付き合うことにしたが』

付き合うと言う単語にオスヴァルト達はピシッと石像のように固まった。ルドルフのように•••

『くそ、アーダルベルトの奴どんな手口を•••』

オスヴァルトは独り言をつぶやきながら俺の身体に目をやった。

『この身体がアーダルベルトの物になるとはなぁー』

『あのな、まだデートすらしてないのだぞ。』

俺はオスヴァルトに一応事情を説明した。犯されたことは言ってないが•••

『つまり、デートしてないと言うことはデートする予定だな!させんぞ!阻止してみせようぞ』

駄目だ、完全に俺とアーダルベルトを離れさせることしか考えていない。

でも、俺はちゃんとアーダルベルトとデートをするからな!阻止されてたまるか!
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