第12章 襲われた
『ふぅ、倉庫を整理なんてつまんねぇな』
今日の昼頃、俺はオスヴァルトから倉庫の整理を任された。まったく今日はついてない。
ルドルフも途中で逃げるし、まったく整理がはかどらない。
そのとき、後ろに気配がした。ルドルフか?
『ルドルフ!よくもッ・・・』
俺は振り返ってルドルフに文句を言おうとしたがいきなり目の前が真っ暗になった。
頭が痛い。頭を殴られたのか?
俺は考えたがわからなかった。俺が考えているうちに誰かの会話が聞こえてきた。
『殺しちゃったか?』
『いや、大丈夫だ。息がある』
『それより、本当に犯すのか?』
『あぁ、いまのうちに縛っとけ』
俺は 犯す と言う単語に嫌な予感がしたが、俺は気が遠くなり意識がなくなった。
『ヘルマン隊員、起きてください』
誰かの一声で俺は目が覚めた。目の前には二人の男がいた。
部下のルッツとルソーだった。
自分の手は紐で結ばれていた。
そして、自分のズボンの間に肌色の長い棒があった。俺は自分のおかれている状況が理解できた。
『ヘルマン隊員が精液まみれになるところがみたいです。』
『何を馬鹿なことを言っている』
『自分はヘルマン隊員が好きなんです。自分のものにしたい。そんな感情がいっぱい溢れてきて仕方がないんです。』
俺はゾッとした。こんな奴がいままで部下だったなんて。
次の章へ続く