第9章 ふたりきりで
コメディ映画を見ながらご飯を食べて、憂太は笑いながらくっついてくる。
「せっかく、きゅんきゅん映画で雰囲気作ったのにな」
憂太がくっつくから、もう"そういう雰囲気"なってきてるけど……。
少し離れて、薬局の袋を漁り始めた。
一緒に見ていたからわかる。
何が入ってるかなんて……。
「使う?」
「え、使わないと……」
スッと差し出してきた箱をチラッと見て、目を泳がせる。
顔まで熱くなって、憂太の少しの動きだけで、肩を跳ねさせた。
「……やめよっか。急いでするもんじゃないし……ゆっくり進も?」
私が怖がっていると思ったんだろう。
一緒に選んだし、今までそういうことをしてきたのに、今さら断るなんて……。
憂太の手から箱を奪い、包装を開ける。
だが、中身を出す前に奪い返されて、押し倒された。