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かるら怪談

第33章 部屋の中の溺死体


遺体の司法解剖が進む中、殺害方法は不明ながら、連続殺人事件の可能性も視野に入れ捜査が開始された。遺体は全部で4体、最初に発見されたS.Iと、その後発見されたT.Y(男性)、R.S(女性)、T.T(男性)で、いずれも都内に住む大学生だった。死亡時の状況から、この4人には関係があることが想定されたが、4人は住んでいる場所も違うし、通っている大学については、S.IとT.Tは同じだったが、後の2人はバラバラ、ただ一つ、年代が近いということだけが共通していた。

「そこで、捜一にお鉢が回ってきたってわけだ。たまたま担当したのが俺らの班だった。」

Aさんらの班が投入され、一番最初に遺体が見つかった地区を管轄するS警察署に捜査本部が設置された。捜査員たちは4人の共通点を探し始めた。

「まあ、それはそんなに難しくなかった。4人は大学こそ違ったが、同じ旅行サークルだったんだ」

とはいえ、同じ大学というわけではないので、4人が揃って顔を揃えたことはあまりないらしい。もともと、S.IとT.Tの大学のサークルだったのだが、そこに他の大学の学生も加わっていたーということらしかった。

「その旅行サークルっていうのがちょっと変わっていて、いわゆるミステリースポットや心霊スポットを巡るということをやっていたらしい」

捜査を進めるうちに、直近で、T.Yら4人が関わった「旅行」が明らかになった。
それは、その年の2月のことだったようだ。
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