• テキストサイズ

夜の秘め事【裏夢の短編集】【R18】

第9章 魅惑的な太腿をもつ君と♡ 【ハイキュー!! 黒尾鉄朗】


情事が終わった後の、気だるい空気が漂う夕暮れの廊下。
黒尾はシャツのボタンを留め直し、心なしか足取りの頼りないを支えながら、図書室近くの角までやってきた。
そこには、ポータブルゲーム機の画面を眺めながら、退屈そうに壁に背を預けている研磨の姿があった。


「……遅い」


研磨は画面から目を離さず、けれどその低い声には確かな呆れが含まれていた。


「あー、研磨。悪いな、助かったわ」

「……謝るなら、もっと計画的にやって。クロ、声漏れすぎ。……廊下まで聞こえてたよ」

「っ……!!」 


が顔を真っ赤にして黒尾の背中に隠れると、黒尾はさすがに気まずそうに頬を掻いた。

「いや……それは、その、が可愛すぎてつい……」

「……気持ち悪いから。そういう報告はいらない」


研磨はようやくゲームの電源を切り、じろりとの首元に残った微かな赤み――夢中でつけたであろう痕――を見つめた。

「……クロ。さんを大事にしたいのは分かるけど、場所と状況考えて。……もし先生が通りかかってたら、俺じゃ止められなかったし」

「へいへい、以後気をつけまーす……」

「……絶対思ってないでしょ。……あと、さんも。クロが調子に乗って無茶したら、すぐ俺に言っていいからね。……クロ、たまに頭のネジ外れるから」

「……研磨くん、ありがとう。……ごめんね、見張りなんてさせて」

「……さんはいいよ。……悪いのは全部クロだから」


研磨は「じゃ、帰る」と短く告げると、一度も二人を振り返ることなく歩き出した。
だが、その去り際にポツリと、



「……次は、ちゃんと家でやりなよ。……布団の方が腰、痛くないでしょ」



とだけ付け足した。 



「……っ、研磨ぁ!! お前、どこまで察してんだよ!!」

「……クロが思ってる以上に、全部」




赤面して叫ぶ黒尾と、それを苦笑いで見送る研磨。
放課後の静かな校舎に、いつものような、けれど少しだけ「特別な」関係になった彼らの笑い声が響いていた。




/ 270ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp